<x64対応バージョン の組み込み>
x64プラットフォーム対応のWinSyslogを今回初めてリリース致します。
主に変更された箇所は、サービスのコアの部分です。
詳細は、以下をご覧下さい:
■
ODBCデータベース・アクションが x64 システム上で動作するようになりました。
但し、x64 に対応した ODBCドライバを使用しなければなりません。
■ 設定情報(レジストリ)の保存に関して、DWORD値がQWORD値としてレジストリに保存されるようになりました。けれども、設定クライアントとWin32バージョンのサービスでは、これらのデータタイプを処理でき、必要に応じて自動的に値がDWORD値に変換されます。
x64版であっても設定クライアントは、win32アプリケーションのままとなっております。
~ WinSyslog
Win32版からx64版へのクロスアップデートについて ~
Win32版からx64版へのクロスアップデートは、通常のバージョンアップでは行えません。
マイナーバージョンアップでは、x64のコンポーネントが全てインストールされるわけではないからです。
従って、クロスアップデートを実行するには、以下の手順で操作して下さい:
1. 設定情報のバックアップを取る
(レジストリ、またはxmlファイルとして保存)
2. WinSyslog をアンインストールする
3. WinSyslog x64 版をインストール
4. 1の設定情報をインポートする
|
<OLEDB データベースログアクションの追加>
x64版の導入にあたって、OLEDBアクションの追加は、非常に重要な要素となります。
設定などは、ODBCデータベースログアクションと同様に行うことが出来ます。
Win32版では、MS SQL OLEDBプロバイダとJET4.0 OLEDBプロバイダは、問題なく動作することが確認できておりますが、x64版ではJET4.0
OLEDBプロバイダは現在までのところ対応しておりません。
開発元での内部パフォーマンステストの結果、OLEDB のアクションは、ODBCに比べおよそ30%の機能強化が確認できております。
従って、大量のデータをデータベースに書き込みをしたい場合には、特に役立つと思われます。
<エンジンの強化>
■
全体(General)オプションでのキューのリミットのデフォルト値が、無制限だったものから 200000
へ変更されました。(この値を0にすると、従来通り無制限になります)
■
ルールエンジンの再試行の機能を追加
「失敗したアクションの再試行を有効にする」機能を有効にすると、サービスは「再試行の回数」の設定値に達するまで、失敗したアクションを実行します。
なお、エラーログは最後の失敗に対してのみイベントログ(ID114)に記録 されます。
再試行中のエラーは、WinSyslogのデバッグログ(エラー&警告)に記録されます。
■
ローメモリ(Low-memory)に対する処理を追加
サービスは、起動時に非常用のメモリを割り当てるようになりました。
システムのメモリ制限に達した場合、非常用のメモリが解除され、キューはロックされます。
それにより、それ以上どんな項目もキューに入れられなくなります。
結果として、サービスの停止(crash)を防ぐことができるようになります。
■
新しいOpenSSLバージョン(0.9.8a)でエンジンがコンパイルされました。
さらにアップデートされたDLLファイルが作成されました。
■
アクション処理エンジンの強化
アクションの処理のエンジンでマルチスレッドが可能となりました。
これにより、大規模な環境における処理パフォーマンスが向上し、サービスはSMPマシンを有効に利用できます。
<プロパティエンジンに関して>
■
時間に関するプロパティに新しくオプションを加えました。
プロパティの設定においては、全ての時間は UTC を基準にしています。
もしも、ローカルタイムで記録したい場合には、例のように「:::localtime」を後尾に付けて利用してください:(例)
%timereported:::localtime%
■
ToPosのプロパティ置換において、検索表現を挿入することができるようになりました。
<ファイルログアクションに関して>
■
ファイル名の生成の機能を改良しました。
■
循環ログのオプションで、1つのファイルを指定したファイルサイズでロールオーバーさせることが可能となりました。
<ODBCデータベースログアクションに関して>
■
診断に役立つデバッグ出力が追加されました。
これは、トラブルシューティングに役立ちます。